ここからがゲーム制作の本番です。
まずはVisualStudio2010を開きます。(既に開いている方はそのまま待機していてください。)
前回作成したmain.cppに、プログラムを書いていきます。
「プログラムって何ですか?」
お答えします。簡単です。
ローマ字と数種類の記号をたくさん並べたものです。
7年間ゲーム制作をしてきた私が言うのもなんですが、プログラムとは、main.cppにキーボード上にあるローマ字と記号をただ並べただけのものです。そういう認識で大丈夫です。それさえ知っていてくれれば、あとは書くだけです。書けば覚えます。
また、Ctrl+Cや、右クリック→コピーでプログラムをmain.cppにペーストしても、何も楽しくないと思いますので、全て画像で解説させていただきます。それを実際に打ってみると、たくさんの間違いを起こすでしょう。その間違えることこそが、今後のゲーム制作の人生において大いに役立つのです。本当です。その間違えることをも、楽しんでいってください。
ここから徐々に専門用語を使い始めていきます。
この第三話でやることは、3つです。
・ウインドウを表示
・自機の表示
・自機の移動
です。
まずは、ウインドウを表示するプログラムを作成します。
前回デスクトップに保存したGameProjectフォルダがありますね。
このフォルダは、私の講座を参考にする場合には必ずデスクトップに置いておいてください。
このフォルダをダブルクリック、GameProject.slnをダブルクリックで開けます。
ここで、「GameProjectが2つあります」という方も中にはおられるんじゃないでしょうか。
その方は拡張子というものが表示されていないので、拡張子を表示するようにします。
Windows7の場合
スタート
→コントロールパネル
→(右上の表示方法をカテゴリに設定して)デスクトップのカスタマイズ
→フォルダオプション
→表示タブの詳細設定の「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外す
→OK
WindowsXPの場合
適当にフォルダを開く
→ツール
→フォルダオプション
→表示タブの詳細設定の「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外す
WindowsVistaの場合
適当にフォルダーを開く
→整理
→フォルダと検索のオプション
→表示タブの詳細設定の「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外す
→OK
これで拡張子が表示されたと思うので、先ほどのフォルダに戻っていただいて、GameProject.slnをダブルクリックしましょう。
VisualStudio2010が前回終わった時の状態で開けたはずです。
早速、main.cppに次のように書きます。
初めてプログラムを打つ方にとってはとても長いように感じると思いますが、頑張ってください。
※main.cppが表示されておらず、ソリューションエクスプローラが無い方は、表示→その他のウィンドウ→ソリューションエクスプローラーをクリックした後、ソリューションエクスプローラー内のmain.cppをダブルクリックすることで開くことができます。
書けましたでしょうか?
「プログラムはローマ字や記号だけの筈なのに、日本語も入っているのですが」
これに関しての答えですが、日本語の部分は消しても動きます。//(スラッシュスラッシュ)
の右側を全て消しさえすれば、//(スラッシュスラッシュ)を消しても動きます。詳しい説明は番外編にでも書きます。
ここで、今さっき作ってもらったゲームを起動します。
ワクワクしますね。
緊張の一瞬です。
デバッグ→デバッグ開始をクリックしてください。
そうするとこうなります。
Enterを押すと終了します。
こうならなかったらどこか打ち間違えています。
※__RPC_out_xcount_partと出た方だけ特殊ですが、以下のURLを参考にすると直せます。
http://techracho.bpsinc.jp/baba/2010_01_20/998
「え?黒い画面の左上に白い四角が表示されただけ?」と思った方や、
「すごい、やっとできた!これからゲームが作れるんだ!」と思った方、
「特に何とも思わない」と思った方、それぞれいろんな感想が出ると思います。
実はこれ、「DxLibをゲーム上で使えるようにし、自機を表示した後、何か入力があると終了する」というプログラムなのです。
結構長いこと打った割にあまり大したものは作れなかった、と思う方もいたでしょう。そうです、ゲームを一本作るのにも、大変な労力がかかるのです。
だからこそ、ゲームプログラマーというのは非常に貴重な人材であり、会社の貴重な資源であり、ゲームがヒットした時に高給が貰えるのです!(※私には関係ありません)
さて、ここでプログラムの説明と行きたいところですが、もう少しだけ打っていただきます。
以下のように書き換えてください。
そうすると、キーボードの左右キーで自機が移動するようになる筈です。
ここで、やってみて欲しいことがあります。
@自機の初期位置を、x座標を10から320,y座標を10から450にしてみてください。ヒントは、x座標とは左から何番目の画素に描画するかで、y座標とは上から何番目の画素に描画するか、です。
A自機を、左右だけでなく、上下に移動できるようにしてみてください。ヒントは、KEY_INPUT_UP, KEY_INPUT_DOWNです。
これらのヒントを元に考え、またデバッグ→デバッグで実行をしてみてください。
下の画像にて、正解を発表します。
正解を見ずに解きたい方は、ここで止まり、プログラミングしてください。
全く分からなかった方も、こちらを見て、打ってください。
これで、自機がいい感じの位置に移動し、キーボードの上下左右キーで上下左右に動くようになりました。
今回はこれにて終了です。
全くやり方が分からなかった方、自信のない方は心配しないでください。こちらの番外編で全て解説します→【番外編第二話】自機作成の説明
動画にて実行結果を確認できるようにしました。
うまくいかなかった時は、コメントで教えてください。迅速に対応します。
最初→【第一作第零話】方針
前へ→【第一作第二話】準備(DxLib編)
次へ→【第一作第四話】自機弾作成 執筆中
ずいぶん丁寧な説明ですね。このボリュームで毎回更新するのは大変かと思いますが、最後まで頑張ってください。
ありがとうございます。
私もまだまだ未熟者ですので、至らない点もあるとは思いますが、少しでも皆さんのお役に立てるように日々精進してまいります。
初めてのコメント、嬉しかったです。